干物のはじまり×2
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私達が生まれれるはるか昔から、日本の食に深く係わってきた
干物ですが、はたしてどのくらい前から作られていたのでしょうか?
今でこそ、製造方法は近代化により様々な製法、味付けがされていますが、
元来、干物の製造方法は至ってシンプルです。
極端な話、水と魚と太陽、風があれば美味なものが出来るかどうかは
別にして干物は作れます。
日本のみならず中国でも、高級食材として知られるフカヒレも干物にしてあります。
その他にも、アワビやカキなどの貝の干物や川藻の干物もあります。
日本以外でも食材として広く利用される干物ですが、その起源ははっきり
しませんが、私の読んだ本によると、
記録として残されている中で最も古いものとしては、奈良時代まで
遡ることが出来るそうです。
正倉院文書の中に、干物という呼び名では無いそうですが、
キタヒ、アヘツクリ、スハヤリなど加工法や使う素材によって書き分けられているそうです。
○キタヒとは、内臓を取らずそのまま食べられる小魚の乾魚。
例えば、イワシの丸干しとか。
○アヘツクリとは、内臓を取り除いてから干した乾魚。
例えば、さんま開きとか、当店の干物はほぼこれに当てはまります!(^^)!。
○スハヤリとは、魚肉を細長く割いて塩干しされたもの。
例えば、サメやマス等が造られていたそうです。
というように確認できるものが今からおよそ1300年前のものだそうです。
そこには、イノシシやシカの干肉についての記載もされているようです。
はたしてどれ位前から干物は食べられていたのでしょうか?
私は職業柄、干物=魚をイメージしてしまいますが、もしかしたらその起源は
狩りによって得たイノシシやシカの干肉が干物の起源なのかもしれませんね。
どちらにせよ、我々の食生活に彩りを与えてくれる大切な食材だと思います。
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