節分イワシ
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仕事
もう間もなく節分ですね。
今では、節分と言えば『豆まき』そして『恵方巻き』となってしまい、残念ながらイワシの出番はほとんど無くなってしまっているような気がします。
我家では干物屋故いまだに、玄関や仕事場の入り口に、柊に刺したイワシの頭を飾っています。
そもそも、なぜイワシの頭なのでしょうか?
まず、節分の習慣自体は中国から伝わったものとされていますが、節分イワシは日本的な文化だと思います。
柊鰯(ひいらぎいわし)は、節分に魔除けとして使われる、柊の小枝と焼いた鰯の頭、あるいはそれを門口に挿したもので、主に西日本でイワシを食べる習慣があるそうです。
最も古い記録は935年の平安時代と言われており、 江戸、明治と、約1000年以上も日本に伝えられる風習の一つです。
古くから日本にある風習の一つに、「門守り」というものがありますが、家の門口につけて、病魔など邪悪なものの侵入を防ぐもののことです。
「鰯」の頭を柊に刺して戸口などに下げて邪気を払い、塩いわしを焼くときのもうもうとした煙でいわし臭くなった家には鬼も寄りつかなくなり、また悪い霊が迷いこむのを防ぐということです。
「鰯の頭も信心から」(イワシの頭のようなつまらないものでも信仰の対象にしている人には、尊い神仏と同じように霊験あらたかに思われる、という意味)ということわざもこの風習からきているそうです。
では、なぜ柊イワシの組合せなのでしょうか?
それは、昔から臭いのきついものや尖ったものを厄払いに用いる習わしがあり、
鬼は鰯の頭の匂いが嫌いで近寄ることができず、また近寄ったら柊の葉の棘で目をつつかれて、嫌がって逃げていくからだということで、昔から厄祓いとして効果があると伝えられてきました。
ただ、柊鰯(ひいらぎいわし)について書かれた文献の一つに土佐日記があるとのことですが、この時は今の姿とは違い、注連縄(しめなわ)に柊の枝と「なよし(ボラの子)」の頭を刺していたと記録されており、 これが、いつなぜ鰯になったのかというのは定かになっていないそうです。
また、タウリンやDHA、カルシウム、鉄分などの重要な栄養を豊富に含んでおり、いろんな病気の予防などにも大変効果的とされています。
その鰯を節分に食べることで健康や無病を願うという意味合いもあるのかもしれません。
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