成人病にならない体つくり

日本人にとって魚は、遠い昔から動物性タンパク質の供給源として、

重要な栄養食品でした。

その栄養分の含有量も畜肉にも劣りません。

タンパク質を例にすると魚に含まれるタンパク質量は平均すると

約２０％程で、これは畜肉のタンパク質とほぼ同じです。

また、魚のタンパク質は必須アミノ酸のリジンを多く含んでいます。

特に米を主食としている日本人は、リジン不足が心配されているので、

米と魚の組み合わせは必須アミノ酸のバランスが理想的で抜群の相性といえます。

これに加えて、大根や、海藻類を一緒に食べることにより、不足しがちなビタミン、

繊維質を補えます。

ご飯にアジの開き、大根のお新香、納豆、ワカメの味噌汁。

こうすると、イメージする昔ながらの朝食のイメージそのままが

日本人にとって理想的な食事になっているんですね。

その他にも、近年よく耳にしますが、

魚油に含まれるEPA（エイコサペンタエン酸）が、血栓症や生活習慣病の

予防、治療に役立つことが分かっています。

日本では魚離れが進む昨今ですが、対照的に世界各国では

魚食がブームになっています。

日本でも魚の良さが見直される日が早く来てほしいですね。